白書:VMware vSphere 5.0およびvCloud Director 1.5(20110802-1)

Wednesday, August 3rd, 2011   |   原文はこちら (English)

VMware社は7月、vSphere 5.0とvCloud Director 1.5の新機能と強化点を解説する一連の技術白書を公開した。

これらの白書はvSphere 5.0とvCloud Directorの両方の様々な分野の変更点について書かれている。

What’s New in VMware vSphere 5.0 Platform

この白書は12ページ構成で、仮想マシン機能、ESXi Firewall、Image Builder、そしてAuto Deploy Serverの強化点について解説している。
vSphere 5.0の仮想マシンは最大32基の仮想CPU(vCPU)と最大1TバイトのRAM、3Dグラフィックス、USB 3.0デバイス、そしてMac OS X Server v10.6「Snow Leopard」をサポートする。
ESXi Firewallは、VMware ESX環境のコンソールOS上で動作するiptablesとは異なる。VMware ESXiでは、アクセスコントロール機能がvmknic(VMカーネルネットワークアダプタ)レベルのファイアウォールモジュールで提供される。
Image BuilderはISOとPXE Bootable Imageの両フォーマットのESXiのインストレーションメディアをカスタマイズしてドライバとパッチを追加するためのツール。作成したイメージは自動導入サーバ内でのESXiホスト登録に使用できる。

What’s New in VMware vSphere 5.0 Storage

この白書は15ページ構成で、vSphere VMFS(Virtual Machine File System)、vSphere Storage Distributed Resource Scheduler(Storage DRS)、Profile Driven Storage、そしてvSphere Thin Provisioningの新バージョンをカバーする。

VMFS-5は64Tバイトの大容量デバイスをサポートし、統一ブロックサイズを新たに採用してサブブロックメカニズムを改善している。Storage DRSは仮想マシンのプロビジョニングとストレージ環境のモニタリングに関連する労力削減に役立つことになる。

Profile Driven Storageは新しい仮想化ホストの導入プロセスでストレージに関するSLAを新たに認識する。vSphere 5.0では、vSphere Storage APIによって収集され、仮想マシン向けに定義されたストレージプロファイルと照合したデータをベースにするストレージのコンフィギュレーションを提案している。

vSphere Thin Provisioningは、Dead Space Reclamationと容量フルステータスのモニタリングを追加している。

What’s New in VMware vSphere 5.0 Networking

この白書は9ページ構成で、NetFlow、Port Mirror、Network I/O Controlといった新しいVMware vSphere Distributed Switchにしか搭載されない新しいネットワーキング強化機能をカバーしている。

VMware vSphere 5.0は、ネットワークデバイスがサポートする最も一般的なバージョンであるNetFlow v5をサポートする。これにより、仮想マシン内/仮想マシン間の両方のトラフィックのほか、仮想マシンから物理インフラトラフィックへのトラフィックの可視性も当然実現する。

Port Mirrorにより、仮想スイッチポートのトラフィックレプリケーションが可能になるため、モニタリング(侵入検知システムなど)には通常のツールを使うことができる。

vSphere 5.0のリリースにより、VMware社はIEEE 802.1AB標準ベースのLink Layer Discovery Protocol(LLDP)をサポートするようになった。LLDPは異なるベンダー各社の異種ネットワークデバイスの管理とコンフィギュレーションを支援する。

vSphereプラットフォームのCPUおよびメモリリソースアロケーションと同様、NIOCを使うネットワーク管理者は要件(このリリースに新たに加わったUser-Defined Network Resource Pools、vSphere Replication Traffic、IEEE 802.1p Tagging)に基づいてI/O共有/制限値を異なるトラフィックタイプに割り当てることができる。

What’s New in VMware vSphere 5.0 Performance

この白書は11ページ構成で、vSphere 5.0のVM集約率、高可用性、ネットワーキング、および電源管理関連のパフォーマンス強化について解説している。

その新機能のなかで興味深いものの1つが、パケット受信処理をネットワークキューに置くか、ほかにするかを仮想マシンが指定できるようにするsplitRxModeかもしれない。これは、多数のマルチキャストを行うアプリケーションのパフォーマンスを大幅に向上させる可能性がある。
vSphere 5.0は、仮想マシンの素早い移行を可能にするvMotionのマルチネットワークアダプタモードを実現する。

What’s New in VMware vSphere 5.0 Availability

この白書は8ページ構成で、VMware vCenter Server HeartbeatとvSphere®High Availability(vSphere HA)アプリケーションモニタリングAPIをカバーしており、管理、アプリケーション、そしてインフラの可用性に重点が置かれている。
vCenter Server HeartbeatはVMware vCenterで最大限の可用性実現を目指している。このリリースは、アクティブ/パッシブ両方のサーバがMicrosoft Active Directoryでユニークなエンティティーになれるように強化アーキテクチャを採用している。

vSphere 5.0では、vSphere HAの機能がVMware社によって徹底的に書き直されている。

vSphere Storage Appliance

この白書は9ページ構成で、自社の仮想インフラにSANやNASアレイを導入するのが難しい中小企業(SMB)の顧客に代替共有ストレージソリューションを提供するvSphere Storage Appliance(VSA)について解説している。この白書はVSAアーキテクチャの概要、VSAストレージクラスタの導入、そして基本的なモニタリングと管理について解説している。

What’s New in VMware Data Recovery 2.0

この白書は6ページ構成で、電子メールレポートや、仮想マシンバックアップ用でコンフィギュレーション可能な送信先保守ウィンドウなど、VMware Data Recovery 2.0のパフォーマンスと技術改善点をカバーしている。
VMware Data Recovery 2.0は汎用重複排除プロセスとバックアップデータの圧縮の両方に新たに変更を加えているほか、整合性チェックにもいくつか新たな改良を加えている。

What’s New in VMware vCenter Site Recovery Manager 5.0

この白書は13ページ構成で、管理者が保護とリカバリの両サイトを一カ所から管理できるようにする新ユーザインターフェースを搭載したvSphere Replicationを中心に解説している。新しいワークフローは、1つのサイトから別のサイトへデータを失うことなく行う保護グループの計画移行を実現する。また、フェールオーバーや移行後にリカバリサイトを再度保護したり、再配置されたすべての仮想マシンでフォールバックプロセスを自動化する機能も新たに搭載された。ストレージ関連では、vSphere Replicationを有効にすることでアレイレプリケーション技術に関係なく新しいホストベースの仮想マシン保護が可能になる。

What’s New in VMware vCloud Director 1.5

この白書は14ページ構成で、仮想マシンリンククローン、vApp Custom Guest Propertises、vCloud Messages、拡張vCloud SDKおよびAPI、vShield統合、そしてIPSec VPNサービスを解説している。

VMware vCloud Director 1.0では、仮想マシンプロビジョニングを行うと数分がかりでフルクローンが作成されていた。今回の新バージョンでは必要な時間が1分に短縮され、リンククローンの仕様が強化されている。

VMware vCloud Director 1.5を使うことで、顧客はサードパーティー製分散スイッチを使ってプログラムでVLANベースや(場合によっては)VMware vCloud Directorネットワーク隔離ベースのネットワークプールをVMware vCloud環境で作成できるようになった。

ユーザは、カスタムデータをVMware vCloud Directorに導入されたvAppsのゲストOSに渡すことができる。vAppテンプレートの作成者はテンプレート作成時にOpen Virtualization Format(OVF)プロパティを宣言する。vAppをオンにすると、OVF環境がVMware vCenterによって自動的に生成され、「virtual ISO」かguestinfoのいずれかの変数の仮想マシンに公開される。

VMware vCloudメッセージ機能には、VMware vCloud Directorの導入と、CMDB、IPAM、およびチケットシステムといった社内の既存IT管理ツールとを結びつける機能が新たに搭載されている。

情報を提供してくれたEric Sloof氏に謝辞を述べたい。





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