Citrix社がHyper-VはXenより優位に立つと予測?(20100816-4)
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世界中の仮想化専門家が知っているように、Citrix社は「XenServer」と呼ばれるXenオープンソースハイパーバイザーの商用バージョンを開発している。その上さらに、同社はMicrosoft社の競合ハイパーバイザーである「Hyper-V」に対応した管理/VDIソリューションも発売している。
Citrix社はXenServerの開発に最大の努力を払うことを何年も前から重ねて強調し、最新バージョンもその方向性を明確に裏付けているが、多数の人々は将来同社が自社プラットフォームを捨ててHyper-Vだけをサポートするようになると考えている。
Citrix社は、これまでもこのような考え方を熟慮してきたかもしれないが、現時点ではその可能性が非常に低い。Amazon EC2(現在Red Hat社のインプリメンテーションによるXenで運用中)がパブリッククラウド・コンピューティングの採用でリードしており、Rackspace社が投入した新しいOpenStackオーケストレーション・フレームワーク(最初からXenをサポート)もプライベートクラウド・コンピューティングを巡る戦いのカギを握るプラットフォームとなる可能性が高い。
2年前、Red Hat社はXenをKVMと入れ替えるつもりであることを発表し、その計画を想定通り実行に移し、新しいKVMベースの仮想インフラ(RHEV:Red Hat Enterprise Virtualization)をリリースしていて、まもなく登場するEnterprise Linux(RHEL)6.0はXenが搭載されない初めてのディストリビューションになる。
したがって、Amazon社にはEC2に関して選択肢が2つある。自社独自のXenディストリビューションを開発するか、ほかのベンダーの製品を採用するかのいずれかだ。
ただし、2番目のシナリオは選択肢がさほどない。初期のころからXenの開発をリードするCitrix社、Oracle社、あるいはNovell社だ(同社もKVMに切り替える可能性がある)。
XenServerの採用はCitrix社にとって大きなチャンスかもしれない。同社には、エンタープライズクラスの仮想化プラットフォームだと認められ、Amazon社に仮想マシン数十万台分のライセンスが供与されている同ハイパーバイザーのPlatinumエディションを販売する可能性もある。
さらに、Amazon社がホスティング業界の代表例として認識されていることを浮き彫りにすることも有益で、数百という規模の小さいホスティングプロバイダーがXenServer採用で同社を真似る可能性がある。そして、これがCitrix社の売上急増につながっていくのだ。
プライベート・クラウドコンピューティングの方では、Citrix社はOpenstackでRackspace社と提携を結んでおり、両社は同製品が今後XenServerとXen Cloud Platform(XCP)をサポートするようになることを既に発表している。
OpenStackがXen、XenServer、あるいはXCPをサポートするようになるのかどうかはたいした問題ではない。どの場合においてもCitrix社はエンタープライズデータセンタのシェアを獲得する新たなチャンスを得ることになるのだ。
そのようなシナリオにおいて、Xenを断念してHyper-V上で価値を提供する努力をすることは、Citrix社にとってたいして意味がない。
それにもかかわらず、Citrix社の将来に対する考えについて調査会社のOvum社がかなり興味深いレポートを伝えている。
実際、2009年11月にリリースされたレポートの概要には以下のようにある(強調部分はvirtualization.infoによるもの)。
…圧倒的なシェアを持つVMware社のESX/ESXiハイパーバイザーやますます競争力を付けるMicrosoft社のHyper-Vハイパーバイザーの参入に直面し、エンタープライズ分野におけるXenの見通しには限界がある。Citrix社は、いずれ同社の仮想サーバビジネスがXenではなく主にHyper-Vベースになっていくものと予測している。XenにとってはOracle社が今後長期にわたってエンタープライズの大きなカギを握っているが、Oracle社さえも規模の小さい自社の仮想ビジネス構築のための戦いに直面している。Novell社もサーバの仮想化については存在感が小さく、いずれにせよ、XenとKVMの両ハイパーバイザーに対応が分散される可能性がある。…
残念ながら、レポートを吟味してOvum社が実証するための根拠を分析内容に含めているのかどうかを検証する方法はない(もちろん、12万円ほど支払えば可能ではある)。
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