Virtual Computer社がNxTopクライアントハイパーバイザーを無償でリリース(20100615-10)
Citrix社がXenClientをリリースしようとしており、同製品がかなりの注目を集めると思われることを受け、クライアントハイパーバイザーを投入するほかのベンダー各社が問題を抱えている。
そこにはVirtual Computer社やNeocleus社なども含まれる。いずれも数カ月前からコンシューマー用ノートPC向けにXenベースのベアメタル仮想マシンモニタ(VMM)を提供している。
Citrix社では、XenClientの最初のバージョンにはこれらの競合各社が提供するすべての機能を搭載してこないが、製品が無償で提供されることには違いない。
ライバル各社の選択肢は、XenClientと競合するか、自社のXenインプリメンテーションの開発を中止して、その上で構築を行う(Citrix社はおそらくこちらを望んでいる)かの2つだ。
前述の新興企業にはR&DでもマーケティングでもCitrix社のようなリソースがないため、1つ目の選択肢はたいへんな努力が必要になると思われる。さらに加えて、彼らには近い将来参入してXenClientの採用を支援するであろうMicrosoft社のような強力な味方もいない。
その一方で、独立を維持すれば、これらの企業にはCitrix社より早く技術革新を提供し、ブランドの価値とマーケットシェアを十分に高めて将来的に買収を成功させる可能性がある。
一方、2番目の選択肢では同新興企業がクライアントハイパーバイザー開発コストの負担を軽減し、自社のユニークな部分(Virtual Computer社はリモート管理、Neocleus社はアウトオブバンド・セキュリティ)に完全に重点を置けるようになるが、Citrix社の開発ライフサイクルと仕様ロードマップに縛られることになる。
このゲームには3つ目の会社が関与してくる可能性がある。Phoenix Technologies社から別のXenベースのクライアントハイパーバイザーであるHyperCoreを6月に取得したばかりのHP社だ。
HP社とCitrix社は仮想化で良好なパートナー関係にあるため、XenClient上で開発を行うのではなく、独自のプラットフォームを購入することにした理由は明らかでない。HyperCoreが設計上BIOSからブートできるのに対してXenClientはそれができないのが理由かもしれない。
Citrix社が出資していて、これに関する経営判断に影響を与える可能性があるVirtual Computer社は、XenClientの採用にあたっては特殊な候補者だ。
同新興企業は既に、XenClientが熟成され次第、この選択肢は欠かせないものになると考えている。
いずれにせよ、自社のXenインプリメンテーションを開発中止する前に、Virtual Computer社には今のXenClientの人気にあやかって活用できる好機がある。
そして、同社がようやくNxTop製品の無償バージョンをリリースしようとしているのはこれが理由だと思われる。
Virtual Computer社のクライアントハイパーバイザーは6月15日から無償で入手可能となっている。この製品には管理コンピュータが最大5台に制限された管理コンソールのNxTop Centerも含まれる。だが、個人用途にはこれで十分以上であり、この製品が5台の制限を利用して規模の小さい実験環境を整備する多数のIT管理者を誘い込む可能性は高い。
どのライバルとも同じように、NxTopも一部のサポートハードウェア上でしか動作しない。Virtual Computer社では、既存のハードウェア互換リスト(HCL)を参照してマシンを検証できる「NxTop Ready」と呼ばれるダウンロード可能ツールを提供している。ただし、対応はWindows OSのみとなっている。
管理製品の方はMicrosoft Hyper-V用の仮想アプライアンスとして提供されている。つまり、顧客にはライセンスを受けて実際に動作するWindows Server 2008/R2の環境が必要になる。
もちろん、顧客は仮想アプライアンスを別のフォーマットに変換して好みのハイパーバイザー上で運用することもできるが、Virtual Computer社では現在Hyper-Vしかサポートしていない。
無償提供されている現行バージョンは2.1 Release Candidate 2(ビルド7427)となっている。
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