HP社がPhoenix Technologies HyperCoreハイパーバイザーを1200万ドルで買う理由(20100611-9)
virtualization.infoは2007年10月、BIOSメーカーのPhoenix Technologies社が自社開発ハイパーバイザーによって仮想化市場参入を目指しているとの速報をお届けした。
Xenを基盤にした「HyperCore」というベアメタル仮想マシンモニタ(VMM)がその1カ月後に正式に確認されたが、バージョン1.0到達には1年以上を要した。
Phoenix社がこのプラットフォームに思い描くビジョンは、現在自社製クライアントハイパーバイザーを発売(もしくはそれを目指している)多数のベンダー各社と共通の部分がいくつかある。
フットプリントが極めて小さく、一元管理され(Virtual Computer社のアプローチ)、安全を確保した「out-of-band」(Neocleus社およびCitrix社のアプローチ)のクライアントハイパーバイザーを発売し、個人と企業の仮想マシンに一緒にサービスを提供する(Citrix社とVMware社のアプローチ)という考え方だ。
注目すべき提携(SupportSoft社、NEC、Asus)を結んだにもかかわらず、同製品は市場に大きな影響を与えることに失敗した。
その失敗には多くの要因がある。ハイパーバイザーの選定には新しいBIOSを搭載した新しいハードウェアの採用が必要だったこともあるし、最初のリリースの市場投入に時間がかかったこともあるし、Phoenix Technologies社に本格的な仮想化ベンダーのような姿勢が一貫して見られなかったという要因もあった。
そこでPhoenix社は、業務開発活動をほかに移すことを決め、SeekingAlphaが伝えているように、プロジェクトを2カ月前に中止してしまった。
Phoenix社自身が発表したように、HyperCoreの資産はHP社が1200万ドルで購入することになる。
興味深いのは、HP社がXenベースのハイパーバイザーに興味を示す理由だ。
virtualization.infoは2009年11月、HP社のR&D部門が既にXenベースのハイパーバイザーを開発中であることを浮き彫りにしている。そして、その作業はまさに安全なデスクトップ仮想化プラットフォームの開発に重点が置かれていた。
現時点では、自社製VDIプラットフォームを投入するというHP社の野望を隠すことは難しいし、HyperCore関連の知的財産やエンジニアの獲得は市場参入計画をさらに加速させるかもしれない。
これらをすべて考えると、HP社はこれから自社製コネクションブローカ、自社製リモートデスクトッププロトコル、そして自社製シンクライアントを強化していかなければならない。同社がオンラインとオフラインの両方のVDIシナリオでVMware社、Citrix社、およびMicrosoft社の各ハイパーバイザーをサポートしたクライアントハイパーバイザーを最初から搭載する新世代のシンクライアントとノートPCをリリースしたらどうなるだろうか?
最新の記事
December 21st, 2011
Oracle社が仮想化プラットフォームであるVM VirtualBoxのバージョン4.1.8をリリースした。メンテナンスリリースと見なされるこのバージョンは2011年11月にリリースされたバージョン4.…
December 21st, 2011
先ごろQuest Software社により買収されたVKernel社がvOperations Suite(vOps)のバージョン4.5をリリースした。vOperationsはパフォーマンス分析、キャパシテ…
December 8th, 2011
Teradici社は、ソフトウェア(VMware View)内部で利用され、複数のベンダー各社にOEM供給されるTeradici社のハードウェアソリューションと一緒に提供されているPC-over-IP(…
December 8th, 2011
Citrix社が「Windows 2008 R2 Optimization Guide For Desktop Virtualization with XenApp 6/6.5(XenApp 6/6.5を使ったデスクトップ…
December 7th, 2011
オープンソースベンダーのRed Hat社が同社のLinuxディストリビューションであるRed Hat Enterprise Linuxのバージョン6.2をリリースした。このバージョンは2011年5月にリリース…
December 7th, 2011
Microsoft社が同社のハイパーバイザーであるHyper-Vに対応したLinux Integration Servicesのバージョン3.2をリリースした。このバージョンは2011年7月にリリースされ…
November 30th, 2011
2009年から始まった最初の正式リリース以来、Virtual Session Indexer(VSI)は独立系のベンチマークツールとして徐々に人気を高めてきた。VSIツールを利用するプロジェクトの1つがP…
November 22nd, 2011
VMware社がApple Mac用デスクトップ仮想化プラットフォームであるFusionのバージョン4.1をリリースした。このリリースは2011年9月にリリースされたバージョン4.0のマイナーアップグレ…
November 22nd, 2011
VMware社は9月、仮想化プラットフォームであるWorkstation 8.0の新しい主要バージョンをリリースし、10月にはPlayer 4.0をリリースした。そして今回、VMware社は仮想化プラット…
November 18th, 2011
VMware社がアプリケーション仮想化ソリューションであるThinAppバージョン4.7をリリースした。このバージョンでは、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)アプリケーションカタログ製品で201…
November 18th, 2011
パフォーマンス/キャパシティ管理製品プロバイダーのVKernel社がQuest Software社による買収を発表した。VKernel社はQuest社の独立子会社として運営されることになる。
VKerne…
November 17th, 2011
Lanamark社がキャパシティプラニングプラットフォームであるSuiteの新バージョンをリリースした。同バージョンは2010年3月にリリースされたバージョン2010の後継。
Suite 2012には以下…
November 16th, 2011
Oracle社は2010年11月、Solaris 11 Expressのリリースを開始し、この開発バージョンは先週のOracle Solaris 11のリリースへとつながった。SolarisはOracle社が…
November 11th, 2011
Pano Logic社がVirtual Desktop Infrastructure(VDI)プラットフォームであるPano System Version 5のリリースを発表した。このバージョンは2011年4月に…
Copyright © 2003-2011 virtualization.info. All rights reserved.
virtualization.info | cloudcomputing.info | virtualization.tv | Virtualization Congress



