HP社がPhoenix Technologies HyperCoreハイパーバイザーを1200万ドルで買う理由(20100611-9)

Monday, June 14th, 2010   |   原文はこちら (English)

virtualization.infoは2007年10月、BIOSメーカーのPhoenix Technologies社が自社開発ハイパーバイザーによって仮想化市場参入を目指しているとの速報をお届けした

Xenを基盤にした「HyperCore」というベアメタル仮想マシンモニタ(VMM)がその1カ月後に正式に確認されたが、バージョン1.0到達には1年以上を要した。

Phoenix社がこのプラットフォームに思い描くビジョンは、現在自社製クライアントハイパーバイザーを発売(もしくはそれを目指している)多数のベンダー各社と共通の部分がいくつかある。
フットプリントが極めて小さく、一元管理され(Virtual Computer社のアプローチ)、安全を確保した「out-of-band」(Neocleus社およびCitrix社のアプローチ)のクライアントハイパーバイザーを発売し、個人と企業の仮想マシンに一緒にサービスを提供する(Citrix社とVMware社のアプローチ)という考え方だ。

注目すべき提携(SupportSoft社NECAsus)を結んだにもかかわらず、同製品は市場に大きな影響を与えることに失敗した。
その失敗には多くの要因がある。ハイパーバイザーの選定には新しいBIOSを搭載した新しいハードウェアの採用が必要だったこともあるし、最初のリリースの市場投入に時間がかかったこともあるし、Phoenix Technologies社に本格的な仮想化ベンダーのような姿勢が一貫して見られなかったという要因もあった。

そこでPhoenix社は、業務開発活動をほかに移すことを決め、SeekingAlphaが伝えているように、プロジェクトを2カ月前に中止してしまった。

Phoenix社自身が発表したように、HyperCoreの資産はHP社が1200万ドルで購入することになる。

興味深いのは、HP社がXenベースのハイパーバイザーに興味を示す理由だ。
virtualization.infoは2009年11月、HP社のR&D部門が既にXenベースのハイパーバイザーを開発中であることを浮き彫りにしている。そして、その作業はまさに安全なデスクトップ仮想化プラットフォームの開発に重点が置かれていた。

現時点では、自社製VDIプラットフォームを投入するというHP社の野望を隠すことは難しいし、HyperCore関連の知的財産やエンジニアの獲得は市場参入計画をさらに加速させるかもしれない。
これらをすべて考えると、HP社はこれから自社製コネクションブローカ、自社製リモートデスクトッププロトコル、そして自社製シンクライアントを強化していかなければならない。同社がオンラインとオフラインの両方のVDIシナリオでVMware社、Citrix社、およびMicrosoft社の各ハイパーバイザーをサポートしたクライアントハイパーバイザーを最初から搭載する新世代のシンクライアントとノートPCをリリースしたらどうなるだろうか?





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