ステルスモードを脱して仮想ストレージ最適化市場に参入するVirsto Software社(20100310-2)

Wednesday, March 10th, 2010   |   原文はこちら (English)

virsto logo

米新興企業のVirsto社が2月半ばに仮想化市場に参入してきた

2007年に設立され、August Capital社およびCanaan Partners社主導の出資による850万ドルの資金で経営が維持される同社を率いるのは、Creekpath Systems社(後にHP社に買収されたOpsware社により買収)の元最高経営責任者(CEO)、Mark Davis氏。Davis氏は、Quest社によって買収されたMonosphere社でもマーケティング担当バイスプレジデントを務めていた。

Davis氏が率いる幹部や顧問のチームは興味深く、そこには共同創業者兼最高技術責任者(CTO)のAlex Miroshnichenko氏(Acronis社の元CTO)、共同創業者兼エンジニアリング担当バイスプレジデントのSerge Pashenkov氏(Symantec社により買収されたPowerFile社やVeritas社の元ソフトウェア開発担当シニアディレクター)、営業担当バイスプレジデントのRafael Santini氏Citrix社により買収されたXenSource社の元国際OEM営業担当バイスプレジデント)のほか、Frank Artale氏(Citrix社の現業務開発担当バイスプレジデント)、James Phillips氏VMware社により買収されたAkimbi社の共同創業者兼元CEO)、そしてShaw Chuang氏(VMware社の元研究開発担当幹部)など、複数の顧問が名を連ねる。

このチームが、基盤のストレージのI/Oストリームをハイジャックし最適化することでHyper-V仮想マシンの効率とパフォーマンスを改善するソリューションを開発した。

実際、Virsto OneはHyper-Vの親パーティション内にインストールされる軽量のソリューション(10Mバイト)で、VMの仮想ハードディスク(VHD)と物理ボリュームの間(それらの場所や、使用するストレージプロトコルに関係なく)にフィルタドライバを配置する。

Virsto社はVMのI/Oストリームをハイジャックするため、管理者が標準のMicrosoft VHDの代わりに仮想マシンにマッピングしなければならない偽のVHDファイルを作成する(Hyper-Vコンソール用のカートリッジで対応)。
仮想マシンにもそのゲストOSにもこの違いは分からない。Virsto社のVHDコンテナは、標準のVHDと同じプロパティを持っているためだ。
裏側では、VMが偽のVHD内部に保存するデータが実際はすべてVirsto社のフィルタドライバにリダイレクトされ、物理ストレージボリュームに送信される前にそこで最適化が行われる。

VirstoOne10

ここでVirsto社が言う最適化には3つの要素がある。

  • パフォーマンスに全く影響を与えない無制限のスナップショット
    Virsto社の主張によると、VMwareの環境で見られる性能の低下を起こさずに深いネスティング構造で膨大な数のスナップショット(およびVMクローン)を生成できるという。
  • 最大5倍のパフォーマンスを達成するI/Oフローコントロール
    Virsto社の考えでは、ストレージへのアクセス時に仮想マシンのパフォーマンスに影響を与える重要な問題はデータストリームが不規則であることだという。複数のVMが同じ物理ボリュームに同時にアクセスしようとすると、ハイパーバイザーはゲストOSのI/Oフローを無作為に選ぶ必要があり、これがスループットを最大80%低下させる場合がある。
    Virsto社のフィルタドライバは、I/Oのジャーナリングを行い、それを物理ボリュームにシーケンシャルに書くことですべてのゲストOSデータストリームを遮断し、コントロールする。
  • ライブマイグレーションおよびWindows VSSとの統合
    Virsto OneはHyper-V Cluster Shared Volumes(CSV)とライブマイグレーションをサポートしており、サードパーティー製バックアップソリューションとの統合用にVolume Shadow Service(VSS)プロバイダーが付属する。

ある意味、これはVMware社がConsolidate Backup(VCB)プロキシで採用したのと同じアプローチだと考えられる。
その違いは、VMware社がVCBの開発を中止する一方で、Virsto社にはこのアプローチに対する自信があり、ストレージ関連コストが50%以上削減でき、サーバ集約率もVMwareの3倍から5倍を達成できると断言している点だ。

Virsto Oneはサーバ単位でライセンス供与され、価格は1250ドル(最大2ソケット)から、ソケット数無制限の5000ドルまでとなっている。

最初のリリースでESXではなくHyper-Vをサポートすることにした判断は非常に興味深く、これは仮想化関連新興企業の大半の発売時の行動とは明確に異なる。
この選択は、VMware VMFSボリュームへのアクセスを奪う際の技術的な問題で決まったのかもしれないが、Virsto社がこのチャンスを利用して競合各社不在の市場で最初のベンダーになろうとしていることは明らかだ。
もちろん、Virsto社にとっては同社が解決しようとしているストレージの問題を抱える顧客がHyper-Vを採用しないという大きなリスクもある。





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