Microsoft RemoteFXの発表に反応するVMware社、Quest社、Wyse Technology社のベンダー各社(20100322-2)
Microsoft社は先週、新しいライセンスオプションや、「RemoteFX」という名称でまもなく行われるCalista技術のRemote Desktop Services(RDS)への統合など、VDI戦略におけるいくつかの注目すべき変更を発表した。
この発表と、この取り組みでMicrosoft社がCitrix社とのかつてない強力な提携を大々的に売り込んでいるという事実は、VDIエコシステムと、(ある程度だが)顧客によるデスクトップ仮想化技術の採用に影響を与えるだろう。
既に最初の反応があった。VMware社、Quest社、そしてWYSE社が既にRemoteFXに関してコメントを出してきたのだ。
もちろん、「Rescue for VMware VDI」下取りキャンペーンの脅威を感じているVMware社にもいろいろと言いたいことがあり、同製品のマイナス面を列挙している。
- この買い換えには2社の企業の2種類の製品スイートが含まれるがコンポーネントが重複している。 いずれのソリューションにもハイパーバイザー・プラットフォームとコネクションブローカが含まれる。 これにより混乱が生じ、顧客はどのコンポーネントをいつ使えばよいか迷ってしまう。
- 一連の非統合製品が導入の参照アーキテクチャがない1つのソリューションとして売り込まれている。
- 含まれるライセンスは実際のところ1年しか無償ではなく(Citrix側)、その後はライセンスとSAの代金を支払う必要がある。
- さらなるインフラや時間、そして導入や管理の複雑性の増加というコストが隠れている。
複雑性についてもっと検討してくれると非常に助かるが、ほかの点についても明確であり、最初のものが非常に重要だ。Microsoft社とCitrix社の仮想化製品の重複は常に混乱を招き、両パートナーは、この点に関する指針をこれまでうまく提供できていない。
VMware社はさらに、RemoteFXに関するコメントを多数出している。
- RemoteFXのリリースにより、Microsoft社は効率的なホスト側レンダリングのために設計されたPCoIPのようなプロトコルを経由するのが豊かなユーザエクスペリエンスを提供する最良の手段であることを認めている。
- Citrix社は自社の「HDX」と一緒にRemoteFXもサポートすることに同意してこのことを認め、ICAの不足部分もいくつか指摘している。
- 管理側では、1つの集中管理ソリューションを提供するのはVMware Viewだけとなっている。Citrix XenDesktopやMicrosoft RDSなどのほかのベンダーソリューションは、最も基本的な作業にも無数の非統合ツール、コンソール、そしてウィザードを使う。
- RemoteFXはLAN専用ソリューションになる(今日のRDPに非常に近い)。これは、ローカルと広域の両方のネットワークで優れたユーザエクスペリエンスを提供するよう設計されたPCoIPプロトコルより制限が大きい。
- ベンダー各社がRFX対応のシンクライアント/サーバオフロードカードの両方を提供するという話がMicrosoft社から出ているが、これまでに提供されているのはリファレンスデザインだけで、これらのコンポーネントの提供をコミットしているベンダーはいない。対照的に、PCoIPゼロクライアントとPCoIPモニタはDell社、IBM社、Samsung社、およびWyse社など、既に多数のベンダーが提供している。さらに、Teradici社がホスト側のハードウェア対応ソリューションを2年以上前から用意している。
- RemoteFXは、デスクトップを各種コンテンツの集合として扱わず、デスクトップの各要素を全く同等に扱う。PCoIPプロトコルの利点は、テキスト、グラフィックス、およびビデオなど、扱うコンテンツごとに異なるCODECを用意している点だ。RemoteFXはコンテンツタイプ別にデスクトップの認識や送信ができないため、エンドユーザは万人向けのエクスペリエンスか、PCoIPプロトコルが実現できる高品位の環境かで妥協する必要がある。
- PCoIP搭載VMware Viewの重要な機能の1つが、ダイナミックに変化するネットワークのコンディションに表示プロトコルの方が合わせてくる機能だ。PCoIPは「ロスレス対応」にすることができ、ユーザはネットワークのコンディションの変化に応じて可能な限り最良のエクスペリエンスを得られるようになる。ICA/HDXもRDP/RemoteFXも、ユーザが最初に接続したときにユーザエクスペリエンスを「受け付け」、変化するネットワークのコンディションやユーザの操作にダイナミックに適応する能力には制限がある。
- 物理GPUを仮想化するアイデアはかなり魅力的だが、残念ながらこれは「ニワトリと卵」的な問題だ。今日のエンタープライズクラスサーバの大半はハイエンドのグラフィックスカードに対応する設計になっていない。さらに、GPUは1枚でわずかな数のユーザしかサポートできないにもかかわらず、非常に高価になる可能性がある(最大で1枚4000ドル)。
RemoteFXの登場とVDIに関するCitrix社との新たな提携で大きなダメージを受ける可能性のあるQuest社は、その意気込みを明確にし、vWorkspaceが新プラットフォームの価値を高める場所を説明するために正式なプレス発表までリリースしてきた。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)
アプリケーション配信とデスクトップ導入用の唯一の仮想化ソリューションであるvWorkspaceを発売するQuest Software, Inc.が、Windows Server 2008 R2 Service Pack 1の機能であり、現在開発中のMicrosoft RemoteFXを、Quest社製品の将来のバージョンでサポートする計画を発表した。
…
「われわれはvWorkspace製品により、ユーザエクスペリエンスを最適化すべく(特にWANやインターネット回線を利用する社外勤務者用に)引き続きRemote Desktop Servicesプラットフォームの強化と拡張を進めていく。これらの最適化は、RemoteFXを利用する顧客にとって特に重要なものになると信じており、現在、われわれはサポートを拡張し、発売後30日以内にRemoteFXもこれに含めるよう計画中だ。」…
大事なことを言い忘れていたが、VDI/SBC分野有数のシンクライアントベンダーで、前述のVMware社のコメントで言及されているWyse Technology社もプレス発表を出し、将来登場する全製品でRemoteFXをサポートすることを明確にしている。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)
シンコンピューティングとクライアント仮想化で世界をリードするWyse Technology社は、Microsoft RemoteFX技術をサポートし、Wyseのすべてのクライアントプラットフォームでリッチメディアの使い勝手を実現する計画を発表した。
Windows Server 2008 R2 SP1向けに開発された機能であるMicrosoft RemoteFXは、Wyse社のあらゆるデバイスと統合可能で、両社はこの発表がデスクトップ仮想化の導入を加速させると見込んでいる。…
最新情報:Microsoft社が、RemoteFXのサポートを表明したパートナーの一覧を公開した。この一覧には、AMD社、AppliedMicro社、DevonIT社、HP社、ThinLinx社、およびVia社の名前がある。
流動的なRGSプロトコルの運命を考えるとHP社のサポート声明が特に興味深い。
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